HOME

小林朋子 (東京農業大学動物科学科)のHPです。

News

2022.12.22 牛伝染性リンパ腫発症診断法に関するプレスリリースを行いました。

牛伝染性リンパ腫の高精度な検査技術を開発 ~血液による発症検査が可能に~

【ポイント】

  • 大規模な次世代シーケンサーを用いた解析により、牛伝染性リンパ腫ウイルス感染牛では、リンパ腫発症時に特定の感染細胞クローンが急激に上昇することを見出しました。
  • 既存技術を応用し、牛伝染性リンパ腫ウイルスの組込み部位を簡易な方法にて解析し、感染細胞のクローナリティを定量化する技術を開発しました。
  • この技術により、血液を用いて、従来よりも網羅的かつ高精度に牛伝染性リンパ腫発症を検査することが可能となりました。
  • 本検査法は高度な機器や特殊な試薬を必要とせず、結果判定まで最短半日、費用対効果も高いことから、牛伝染性リンパ腫発症にかかる損失の低減につながると期待されます。

詳しくはこちら↓

release221222-2.pdf (kumamoto-u.ac.jp)

2022.11.24 佐藤賢文教授(熊本大学)、今川和彦教授(東海大学)、斎藤益満主任研究官(国立感染症研究所)との共同研究論文”Clone dynamics and its application for the diagnosis in Enzootic Bovine Leukosis”が、Journal of Virologyにアクセプトされました。

この論文では、牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)に感染した牛の、感染細胞のクローナリティを経時的に解析しました。そして、牛伝染性リンパ腫を発症した牛では、発症前に急激にクローナルな感染細胞の増加(クローナリティの上昇)がみられることを見出しました。この現象を、より簡易的な方法で解析することにより、と畜前であっても血液を検査することで、高精度に発症を検査することができます。

検体に関しましては、神奈川県の家畜保健衛生所の方々にご協力いただき、長期にわたる感染調査を行う中で、感染から発症までを経時的に追う貴重な検体を得て解析を行うことができました。また、家畜共済組合、熊本県の食肉衛生検査所および畜産農家の方々にも多大なる協力を賜りました。ありがとうございました。

2022.9.17 小林が、日本畜産学会第130回大会公開シンポジウム「未来をになうAnimal Scienceの発展と展開」において、講演を行いました。

講演題目:「畜産の発展と牛伝染性リンパ腫ウイルスの過去・現在・未来」

2022.9.16 吉田真琴さんが、日本畜産学会第130回大会にて、「牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)感染に関するゲノムワイド関連解析」について発表しました。

2022.9.7 牧元櫻子さんが、第165回日本獣医学会学術集会にて、「RAIS法による牛伝染性リンパ腫の発症診断法の検討」について発表しました。

2022.7.20 西角光平さんの論文が、日本獣医疫学雑誌にアクセプトされました。

題名:褐毛和種におけるBoLA-DRB3遺伝子の多様性解析

この論文は、褐毛和種におけるMHC(BoLA-DRB3)の遺伝的構成を報告したものです。褐毛和種の集団の多様性、疾病に関する感受性/抵抗性遺伝子の保有状況を遺伝学的に解析しました。その結果、褐毛和種は和牛の中でも黒毛和種や日本短角種とは異なる遺伝的背景を持っており、集団が小さいながらも牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)への感染した際の血中プロウイルス量に関連するアリルを保有していることが明らかとなりました。

この研究は、高知県中央家畜保健衛生所、東海大学との共同研究により行われたものです。

検体に関してましては、熊本県および高知県の家畜保健衛生所と畜産農家さんに多大なる協力を賜りました。ご協力いただきありがとうございました。

2022.5.30 西角光平さんの論文が、Frontiers in Microbiologyにアクセプトされました。

題名:Phylogenomics and spatiotemporal dynamics of bovine leukemia virus (BLV) focusing on Asian native cattle: insights into the early origin and global dissemination

この論文は、ヨーロッパにおいて初報告された牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)が、アジアを起源とし、品種改良に伴う牛の世界的な移動と共に世界中に拡大したことを報告したものです。アジア各国の在来牛からBLVのエンベロープ配列を増幅し、系統解析を行いました。その結果、ゼブ牛は、より起源に近い配列のBLVに感染していることが分かりました。さらに、アジアの固有種である数種のコウモリのゲノムから、BLVと同じデルタレトロウイルスに分類される内在性レトロウイルス配列が得られました。これらの結果より、デルタレトロウイルスは太古の昔からアジアに分布しており、同じくアジアを進化の場としたウシ族に感染するようになったことが示唆されました。

この研究は、神戸大学,広島大学、大阪市立大学、四川大学、東海大学との共同研究により行われたものです。

2022.4.1 牧元櫻子さんが博士前期課程に進学しました。

2022.4.1 西角光平さんが博士研究員になりました。

2022.3.21 学位授与式があり、博士後期課程大学院生の西角光平さんが博士号を取得しました。

2022.3.20 牧元櫻子さんが、第59回獣医疫学会学術集会にて、「BLV感染細胞のクローナリティを指標とした牛伝染性リンパ腫発症診断方法の検討」について発表し、優秀発表賞に選ばれました。

2022.1.19 牧元櫻子さんが、優秀卒論発表会のポスター部門で発表しました。

2021.12.13 西角光平さんの論文がThe Journal of Veterinary Medical Scienceにアクセプトされました。

題名:Molecular analysis of bovine leukemia virus in early epidemic phase in Japan using archived formalin fixed paraffin embedded histopathological specimens

40年以上前のホルマリン固定パラフィン包埋ブロックから牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)の遺伝子配列を取得して、系統学的に解析しました。

この研究は、北海道、岩手県、千葉県の家畜保健所の保存検体を分与いただき実施することができました。ご協力いただきありがとうございました。

2021.12.13 西角光平さんの畜産学専攻学位請求論文の公開発表会が開催されました。

2021.12.1 小林が令和3年度JRA畜産振興事業に関する調査発表会にて牛伝染性リンパ腫に抵抗性のある牛の遺伝子の探索に関する事業の成果を発表しました。

(この事業は東京大学が実施主体であり、東海大学・宮城大学・東京農業大学の共同実施により行われた事業です)

発表内容は以下から視聴することができます。

令和3年度JRA畜産振興事業に関する調査研究発表会 – 公益財団法人 全国競馬・畜産振興会 (jrao.ne.jp)

2021.7.2 西角光平さん(畜産学専攻博士後期課程3年)が2021年7月1日-2日に行われた第23回日本レトロウイルス研究会夏期セミナー(熊本大学・オンライン開催)において最優秀プレゼンター賞(Best Presentation Award)を受賞しました。

2021.3.6 四年生の蛯名さんが第57回獣医疫学会学術集会で口頭発表を行いました。

2021.2.25 卒業生の大貫永輝さん(2020年博士前期課程修了)の論文がScientific Reportsに掲載されました。

https://www.nodai.ac.jp/academics/agri/zoo/news/topics-03-3/